乾汽船を考える 2022年3月27日

まもなく配当確定日であるが、高配当を示している海運株は軒並み下げている。

その中で乾汽船を考えてみる。

株価チャートは以下の通り

2月10日の決算発表後、配当の上乗せを発表したこともあり、一時期3000円を超える場面もあったが、その後は急落し、3月以降は徐々に底を切り下げている。

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要因としてこれまで大株主だったアルファレオが段階的に売却していること、配当落を意識した空売り、利確売りが出ているため、売りを呼んでいるように考える。

ただ、今後の業績を考えた際には中期的(ここ1年くらいを目安に)には、まだ伸びる余地がありそう。

海運株全体として下げている要因としてバルティック海運指数の下落も挙げられている。

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しかし、乾汽船はそのなかでもHandyサイズを扱っており、その指数をみると一旦1月末に下げたものの、その後再上昇を継続している。

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またもともと乾汽船の利益のほとんどが安定した不動産収益で、今回の海運好調で、これまでお荷物だった海運収益がボーナスポイントとして上昇している。

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どこまで海運が伸びるかわからないが、ある程度収益の核で維持できれば、まだ赤転にはなりなさそう。配当性向を考えて、年間収益が6000百万円を維持できれば1株100円は維持できそう。現在2100円なので利回り3−4%は保持できるのではないかと考える。

ただ、海運もいつまで持つかわからず、ここ1−2年まではなんとかなりそうな気はするが、その後は不明、また低迷すれば、旨味がなくなる。

NISA枠には不向きだが、ここ1、2年の保持であれば、まだ上昇余地がありそう。

明日2000円台に落ち込めば、購入。または配当落以降に2000円割れば購入を検討したい。