11/28 下げすぎな株


<9625> セレスポ          918    -48 ( -5.0%) 

セレスポが後場急落、五輪談合疑惑で電通と並び家宅捜索と報じられる

 セレスポ<9625>が後場急落している。東京オリンピックパラリンピックのテスト大会をめぐる談合問題に関連し、電通グループ<4324>傘下の電通本社などが家宅捜索された件について、複数のメディアが、「捜索を受けているのは電通本社とイベント制作会社のセレスポなど」と報じており、これが売り材料視されているようだ。

博報堂DYが一時4%超す下げ、東京五輪巡る談合疑惑で家宅捜索と報じられる

 博報堂DYホールディングス<2433>が朝高後は下げに転じ、一時4%を超す下げとなった。東京オリンピックパラリンピックのテスト大会に関する業務の談合疑惑を巡り、この日の午前10時ごろ、東京地検特捜部と公正取引委員会が新たに同社傘下の博報堂などに家宅捜索に入ったと伝わった。報道を嫌気した売りが膨らみ、下げ幅を拡大した。

 複数のメディアによると、この日東京地検特捜部などが家宅捜索に入ったのは、博報堂DYのほか、東急エージェンシー(東京都港区)とセイムトゥー(同千代田区)、フジクリエイティブコーポレーション(同江東区)。25日には、電通グループ<4324>傘下の電通本社やセレスポ<9625>などに家宅捜索に入ったと伝わっていた。


<4572> カルナバイオサイエンス   733    -34 ( -4.4%) 

カルナバイオはS安ウリ気配、新株予約権発行による希薄化を懸念

 カルナバイオサイエンス<4572>はストップ安ウリ気配。22日の取引終了後、米証券会社キャンターフィッツジェラルドのグループ中核であるCantor Fitzgerald & Co.を割当先とする第三者割当により、第20回新株予約権を発行すると発表。株主価値の希薄化を懸念した売りが出ているようだ。

 発行新株予約権数は3万3865個(潜在株数338万6500株)で、希薄化率は議決権ベース(9月末時点)で24.8%。調達資金約27億7912万円(手取り概算額)は、開発化合物の臨床試験や新規パイプラインの創製・導入に充てる。金融商品取引法に基づく同新株予約権に関する届け出の効力発生後に、カルナバイオは割当先との間で第三者割当て契約を締結する。


<6166> 中村超硬          567    -16 ( -2.7%) 

中村超硬、7-9月期(2Q)経常は赤字縮小

 中村超硬 <6166> [東証G] が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比12.0%減の8800万円に減り、通期計画の2億3000万円に対する進捗率は38.3%にとどまったものの、前年同期の29.6%を上回った。

 会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比40.3%減の1億4200万円に落ち込む計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は2100万円の赤字(前年同期は6200万円の赤字)に赤字幅が縮小し、売上営業損益率は前年同期の-9.0%→-7.0%に改善した。