11/11 下げすぎな株

<7832> バンナムHD       8978   -438 ( -4.7%) 

バンナムHDは3日続落、23年3月期業績予想を上方修正も織り込み済み

 バンダイナムコホールディングス<7832>が3日続落している。10日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を8800億円から9400億円(前期比5.7%増)へ、営業利益を1000億円から1280億円(同2.0%増)へ、純利益を700億円から950億円(同2.4%増)へ上方修正した。朝方はこれを好感した買いで反発して始まったものの、織り込み済みとの見方が強く買いが続かなかった。

 上期において、デジタル事業で家庭用ゲーム「ELDEN RING」のリピート販売が好調だったほか、トイホビー事業のハイターゲット層(大人層)向け商品やカード商材などの利益率の高い商品・サービスの販売が好調だったことが寄与する。また、下期におけるIPや各事業における商品・サービスの展開、為替相場の変動による影響などを織り込んだ。

 なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高4776億2000万円(前年同期比21.3%増)、営業利益816億700万円(同32.2%増)、純利益665億5700万円(同68.4%増)だった。デジタル、トイホビー、アミューズメントの各事業が伸長したほか、円安により外貨建取引に関わる為替差益も利益を押し上げた。


<6448> ブラザー工業       2244    -35 ( -1.5%) 

ブラザー大幅安、部材コスト高騰や販管費増で4~9月期営業減益

 ブラザー工業<6448>が大幅安。9日の取引終了後に4~9月期決算を発表。営業利益が前年同期比26.8%減の374億6700万円と大幅減益で着地したことが嫌気されている。

 複合機やプリンターの販売が堅調に推移し、売上収益は同13.2%増の3966億6600万円と増加した。一方、部材・物流コストの高騰や販管費の増加で利益は押し下げられた。あわせて、通期の売上収益見通しを前期比18.2%増の8400億円(従来予想7750億円)に上方修正した。利益見通しは据え置いた。

ブラザー工業<6448> 2279 -271
業績下方修正がネガティブインパクトに。


<9783> ベネッセHD       1951    -20 ( -1.0%) 

 

ベネッセHD<9783> 1971 -227
第2四半期下振れ着地で通期予想を下方修正。


<1893> 五洋建設          633    -17 ( -2.6%) 

五洋建が一時10%安、今期業績予想の下方修正を嫌気

 五洋建設<1893>が後場に急落。下落率は一時10%を超えた。午後2時、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、これを嫌気した売りが膨らんだ。

 売上高は5150億円から4850億円(前期比5.8%増)、最終利益は210億円から145億円(同34.8%増)にそれぞれ見通しを引き下げた。国内の土木事業、建築事業での完成工事高の減少や、建設資材価格の高騰の影響などを業績予想に反映した。
 


<4527> ロート製薬        4155   -405 ( -8.9%) 

ロート、今期経常を3%上方修正・最高益予想を上乗せ

 ロート製薬 <4527> [東証P] が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比33.1%増の179億円に拡大した。
 併せて、通期の同利益を従来予想の310億円→320億円(前期は290億円)に3.2%上方修正し、増益率が6.6%増→10.0%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比10.0%減の140億円に減る計算になる。

 同時に、12月31日割当の1→2の株式分割に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→30円(前期は36円)に修正したが、実質配当は変わらない。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比19.4%増の83億円に伸びたが、売上営業利益率は前年同期の15.9%→13.7%に低下した。


<4118> カネカ          3365    -30 ( -0.9%) 

カネカ、今期経常を一転4%減益に下方修正

 カネカ <4118> [東証P] が11月9日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.8%増の225億円に伸びた。
 しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の430億円→390億円(前期は408億円)に9.3%下方修正し、一転して4.4%減益見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比17.3%減の164億円に減る計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比23.3%減の77.6億円に減り、売上営業利益率は前年同期の6.7%→4.6%に悪化した。


<1414> ショーボンド       6020   -420 ( -6.5%) 

ショーボンド、7-9月期(1Q)経常は5%減益で着地

 ショーボンドホールディングス <1414> [東証P] が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比4.7%減の36.2億円に減り、通期計画の183億円に対する進捗率は19.8%となり、5年平均の18.6%とほぼ同水準だった。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の19.9%→19.5%に低下した。


<2607> 不二製油グループ本社   2057    -3 ( -0.1%) 

不二製油---急落、上半期の大幅下振れ着地を嫌気


不二製油<2607>は急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は51億円で前年同期比36.0%減となり、従来予想の70億円を大きく下回った。主原料価格上昇が重石となった。販売価格上昇により、通期予想は165億円、前期比9.9%増を据え置いているが、下振れ懸念が強まる状況になっている。また、赤字が拡大している米ブラマー社の先行きなどに対する警戒感も強まっているもよう。


<5017> 富士石油          274    -27 ( -9.0%) 

富士石油、今期経常を9%下方修正

 富士石油 <5017> [東証P] が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は172億円の黒字(前年同期は13.5億円の赤字)に浮上して着地した。
 しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の241億円→219億円(前期は160億円)に9.1%下方修正し、増益率が49.9%増→36.2%増に縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比73.5%減の46.2億円に大きく落ち込む計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は13.9億円の赤字(前年同期は4.6億円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-0.4%→-0.6%とほぼ横ばいだった。


<1885> 東亜建設工業       2228   -180 ( -7.5%) 

東亜建、今期経常を35%下方修正

 東亜建設工業 <1885> [東証P] が11月10日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比84.1%減の8億円に大きく落ち込んだ。
 併せて、通期の同利益を従来予想の95億円→62億円(前期は101億円)に34.7%下方修正し、減益率が6.3%減→38.8%減に拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比6.5%増の53.9億円に伸びる計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は1.3億円の赤字(前年同期は35.1億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の6.5%→-0.4%に急悪化した。