11/10 下がりすぎな株

<8698> マネックスグループ     420    -33 ( -7.3%) 

マネックスGなど暗号資産関連株が安い、ビットコイン価格の下落で

 マネックスグループ<8698>など暗号資産(仮想通貨)関連株が安い。足もとビットコイン価格が下落しており、きょう朝方には一時1万6000ドル割れ水準まで売られ、ここ数カ月続いていたもち合いを下放れる動きをみせている。これを受け、株式市場では暗号資産取引所を運営する企業や暗号資産を保有している企業など、関連銘柄に売りが出ている。マネックスGのほか、gumi<3903>、セレス<3696>などが下げている。


<5110> 住友ゴム工業       1103   -161 (-12.7%) 

住友ゴム---大幅続落、予想外の大幅下方修正にネガティブインパク


住友ゴム<5110>は大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業損益は27.4億円の赤字となり、市場予想を60億円程度下回っている。通期営業利益予想は従来の280億円から90億円、前期比81.7%減にまで下方修正している。市場予想は会社計画を上回る水準であったため、想定外の大幅下方修正と受けとめられている。米国市場における低価格品との競争激化、在庫増による一時的な生産停止に伴う原価率の上昇などが下振れの要因に。


<6448> ブラザー工業       2279   -271 (-10.6%) 

ブラザー大幅安、部材コスト高騰や販管費増で4~9月期営業減益

 ブラザー工業<6448>が大幅安。9日の取引終了後に4~9月期決算を発表。営業利益が前年同期比26.8%減の374億6700万円と大幅減益で着地したことが嫌気されている。

 複合機やプリンターの販売が堅調に推移し、売上収益は同13.2%増の3966億6600万円と増加した。一方、部材・物流コストの高騰や販管費の増加で利益は押し下げられた。あわせて、通期の売上収益見通しを前期比18.2%増の8400億円(従来予想7750億円)に上方修正した。利益見通しは据え置いた。


<9783> ベネッセHD       1971   -227 (-10.3%) 

ベネッセHDは年初来安値更新、中国ロックダウンなど響き今期下方修正

 ベネッセホールディングス<9783>は大幅安で年初来安値を更新。9日の取引終了後に23年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を4260億円から4170億円(前期比3.5%減)へ、営業利益を250億円から215億円(同6.6%増)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出ている。

 中国のロックダウン政策による影響をはじめ、国内での「進研ゼミ」や入居介護事業の減収が収益を押し下げる。円安やエネルギー価格の高騰なども響く見通し。同時に発表した4~9月期決算は、売上高が2019億2900万円(前年同期比7.1%減)、営業利益が106億2800万円(同18.1%減)だった。


<5101> 横浜ゴム         2167   -151 ( -6.5%) 

住友ゴムの連れ安?


<1893> 五洋建設          650    -83 (-11.3%) 

五洋建が一時10%安、今期業績予想の下方修正を嫌気

 五洋建設<1893>が後場に急落。下落率は一時10%を超えた。午後2時、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、これを嫌気した売りが膨らんだ。

 売上高は5150億円から4850億円(前期比5.8%増)、最終利益は210億円から145億円(同34.8%増)にそれぞれ見通しを引き下げた。国内の土木事業、建築事業での完成工事高の減少や、建設資材価格の高騰の影響などを業績予想に反映した。


<4118> カネカ          3395   -325 ( -8.7%) 

カネカ、今期経常を一転4%減益に下方修正

 カネカ <4118> [東証P] が11月9日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.8%増の225億円に伸びた。
 しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の430億円→390億円(前期は408億円)に9.3%下方修正し、一転して4.4%減益見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比17.3%減の164億円に減る計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比23.3%減の77.6億円に減り、売上営業利益率は前年同期の6.7%→4.6%に悪化した。


<2607> 不二製油グループ本社   2060   -186 ( -8.3%) 

不二製油---急落、上半期の大幅下振れ着地を嫌気


不二製油<2607>は急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は51億円で前年同期比36.0%減となり、従来予想の70億円を大きく下回った。主原料価格上昇が重石となった。販売価格上昇により、通期予想は165億円、前期比9.9%増を据え置いているが、下振れ懸念が強まる状況になっている。また、赤字が拡大している米ブラマー社の先行きなどに対する警戒感も強まっているもよう。


<4997> 日本農薬          761   -127 (-14.3%) 

*期待に達しなかったため?

日農薬、上期経常が2倍増益で着地・7-9月期は黒字浮上

 日本農薬 <4997> [東証P] が11月10日後場(14:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の31.9億円に急拡大し、通期計画の78億円に対する進捗率は前年同期の27.2%を上回る41.0%に達した。

 会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比9.6%増の46億円に伸びる計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は1.1億円の黒字(前年同期は1.9億円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同期の-1.4%→1.3%に改善した。


<1821> 三井住友建設        404    -39 ( -8.8%) 

三井住友建設、今期経常を59%下方修正、配当も4円減額

 三井住友建設 <1821> [東証P] が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は10.6億円の黒字(前年同期は152億円の赤字)に浮上して着地した。
 しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の135億円の黒字→55億円の黒字(前期は83.4億円の赤字)に59.3%下方修正した。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比35.7%減の44.3億円に落ち込む計算になる。

 業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の22円→18円(前期は20円)に減額修正した。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は18.7億円の赤字(前年同期は172億円の赤字)に赤字幅が縮小し、売上営業損益率は前年同期の-19.8%→-1.7%に急改善した。


<8086> ニプロ          1021    -39 ( -3.7%) 

ニプロが下げ幅を拡大、原材料価格高騰など響き23年3月期営業利益予想を下方修正

 ニプロ<8086>が後場下げ幅を拡大している。午後2時ごろ、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を275億円から177億円(前期比25.9%減)へ下方修正したことが嫌気されている。

 円安による海外売上高の押し上げ効果もあって、売上高は5400億円から5518億円(同11.5%増)へ上方修正したが、医薬品工場における生産遅延に伴う生産高減少による操業度の低下と、輸入原薬をはじめとする原材料価格や燃料価格の高騰が利益を押し下げる。

 なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2603億3900万円(前年同期比7.5%増)、営業利益63億7100万円(同50.5%減)だった。


<6457> グローリー        2040    -14 ( -0.7%) 

グローリー---急落、一転営業赤字見通しへの下方修正を嫌気


グローリー<6457>は急落。前日に発表した上半期決算、通期予想の下方修正が嫌気されている。上半期営業損益は47億円の赤字、4-6月期の9億円の赤字に対して7-9月期は38億円の赤字となった。通期予想は従来の60億円の黒字から一転、70億円の赤字に下方修正。売上計画はやや上方修正している一方、想定以上の原材料価格の高騰、円安による海外費用の増加などが下振れの要因とみられる。


<3103> ユニチカ          247    -17 ( -6.4%) 

場中に決算発表で通期予想を下方修正。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比68.0%減の11.1億円に大きく落ち込む計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比5.3%減の10.8億円に減り、売上営業利益率は前年同期の4.7%→1.8%に悪化した。


<4326> インテージH       1488    -16 ( -1.1%) 

インテージH、7-9月期(1Q)経常は5%減益で着地

 インテージホールディングス <4326> [東証P] が11月8日大引け後(15:30)に決算を発表。23年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比4.5%減の9億円に減り、7-12月期(上期)計画の29億円に対する進捗率は31.3%にとどまり、さらに前年同期の35.0%も下回った。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の6.3%→4.1%に悪化した。


<6118> アイダエンジニアリング   790    -71 ( -8.2%) 

アイダ、今期経常を39%下方修正

 アイダエンジニアリング <6118> [東証P] が11月9日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比18.0%減の7.8億円に減り、従来の2.9倍増益予想から一転して減益で着地。
 併せて、通期の同利益を従来予想の57億円→35億円(前期は24.3億円)に38.6%下方修正し、増益率が2.3倍→43.9%増に縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比84.4%増の27.1億円に拡大する計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比55.7%増の9億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の3.8%→4.5%に改善した。


<3964> オークネット       1891    -38 ( -2.0%) 

期待下げ?


<1890> 東洋建設          855    -16 ( -1.8%) 

東洋建、上期経常が21%減益で着地・7-9月期も12%減益

 東洋建設 <1890> [東証P] が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比21.3%減の23.8億円に減り、通期計画の96.5億円に対する進捗率は24.7%にとどまり、5年平均の40.5%も下回った。

 会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比18.9%増の72.6億円に伸びる計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比12.0%減の15.5億円に減り、売上営業利益率は前年同期の4.6%→4.1%に悪化した。


<3970> イノベーション      1998   -293 (-12.8%) 

イノベーション大幅安、第2四半期営業益8%減で通期計画進捗率33%

 イノベーション<3970>が大幅安となっている。同社は9日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比8.2%減の2億7600万円となり、通期計画8億3000万円に対する進捗率が33.3%となっていることがネガティブ視されているようだ。

 売上高は同22.7%増の24億700万円で着地した。オンラインメディア事業の成長などが増収につながった半面、コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)設立コストが利益面に影響した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。


<4541> 日医工           282    -80 (-22.1%) 

日医工<4541> 362 -80
グループ会社減損計上で上半期末債務超過転落の公算と。


<7918> ヴィアHD         131    -4 ( -3.0%) 

ヴィアHD、今期最終を一転赤字に下方修正、対純資産で30%の赤字

 ヴィア・ホールディングス <7918> [東証P] が11月9日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は5.3億円の赤字(前年同期は10.4億円の黒字)に転落し、従来の0.9億円の黒字予想から一転赤字で着地。
 併せて、通期の同損益を従来予想の2.5億円の黒字→7.5億円の赤字(前期は5.4億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。赤字額は前期末の純資産を30.0%毀損する規模となった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益は2.1億円の赤字(前年同期は5億円の赤字)に赤字幅が縮小する計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結最終損益は3.2億円の赤字(前年同期は5.6億円の黒字)に転落したが、売上営業損益率は前年同期の-17.0%→-10.1%に急改善した。